2015年受賞
優秀賞 (林野庁長官賞)
A-01-00147-2015(5)

JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」

九州旅客鉄道株式会社(福岡県)


ハートフルデザイン部門
建築・空間分野
建築・空間の新領域/可動空間

明治39年(1906年)、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に豪華客車を発注したものの、活躍する機会のなかった「九州鉄道ブリル客車」、通称「或る列車」。 世界的な鉄道模型の神様といわれた故・原信太郎氏が作成した模型を元に、水戸岡鋭治氏がデザイン・設計。 「原鉄道模型博物館」副館長を務める原健人氏が監修。1号車車内はロマンチックな色の木材を使用し、格子天井等のクラシカルな雰囲気を感じられる空間に、2号車車内は落ち着いた色の木材と組子の雪見障子を使用した個性的なコンパートメント(個室)空間としています。ふんだんに木材を使用した豪華な車内とともに旅を演出するのが、世界的にも評価の高い成澤由浩シェフのスイーツコースです。

評価のポイント

木質の美しく快適な内装空間のデザインは、そこが列車内であることを忘れさせるほど印象的で充実感をもたらす。九州の地域の魅力を発信する車両床、家具、窓の板戸・障子、窓飾り組子、雪見障子などに地域の杉材が使われ、まさにハートフルな空間づくりにつながっている点を高く評価した。

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