2015年受賞
奨励賞 (審査委員長賞)
D-03-00093-2015(40)

丸太打設液状化対策&カーボンストック(LP-LiC)工法

飛島建設株式会社(千葉県) /兼松日産農林株式会社 /昭和マテリアル株式会社


ソーシャルデザイン部門
技術・建材分野
技術の新領域、その他/複合的・業際的な技術

本技術は、丸太を地中に大量に打設することで、地震によって生じる液状化被害の防止と地球温暖化緩和を同時に実現するものです。液状化現象は、地下水が浅く緩い砂地盤で地震時に生じる現象です。丸太を地盤に打設することで緩い砂地盤を密実にして、液状化を防ぎます。液状化の生じる地盤は地下水位が浅いため、そこに打設した丸太は地下水位以深に位置することとなり、そこには空気がないので腐朽等の生物劣化を生じることがなく、地中で半永久的に健全な状態を維持します。このため,光合成により大気中から二酸化炭素を吸収し、木材に蓄積された炭素を地中に長期貯蔵することが可能になり、温室効果ガス削減に貢献します。丸太に貯蔵された炭素貯蔵量は絶大で、工事によって排出される二酸化炭素量に比べて遥かに大きく、工事の実施自体が温室効果ガスの削減に貢献していきます。

評価のポイント

昔から木杭はあったが、それを科学的に証明し現代構法に活かせるようにした点は、防災意識が高まる現在において改めて社会的インパクトが大きい。木材学会、土木学会、森林学会が協力した点も評価に値する。
仕様
最大深度12m、丸太末口径13~18cm、丸太長さ6m以下
価格
100m2の改良で200~400万円(地盤による)
閲覧・入手・技術提供の方法(連絡先)
飛島建設株式会社

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