2015年受賞
奨励賞 (審査委員長賞)
A-03-00220-2015(32)

日本圧着端子製造株式会社

Atelier KISHISHITA+Man*go design(大阪府) / 日本圧着端子製造株式会社 (大阪府) / 鹿島建設株式会社 関西支店 (大阪府) / 越井木材工業株式会社 (大阪府)


ソーシャルデザイン部門
建築・空間分野
店舗・施設関係/オフィス・会議施設

圧着端子やコネクター等、接続システム製品を製造販売するグローバル企業の国内拠点となる新社屋である。都心の防火地域内において防災に十分な配慮をしつつ内外装の木質化を積極的に試みた建物である。地下2階、地上8階建て約8,200m2の空間は、各階を4つのエリアに分割し、隣り合うエリアが床を半階ずらしながら繋がる二重螺旋構造で構成されている。循環資源である国産木材を多用することで快適な執務空間を形成しつつ、使用材料の素材感や色調の変化を通して、あるいは20年後に想定している外装木格子の取替えを通して、「動的な建築」の在り方を表現したプロジェクトである。働くための空間としてより快適なものを目指すと同時に、ヒートアイランド現象等の環境問題や日本の林業が抱える様々な問題を解決して持続可能な社会を形成していくための「小さくても確かな一歩」となることを目指している。

評価のポイント

意欲的な内外装の木質化を試みた、意匠性に優れた建築物である。保護塗装を施さずに経年変化も読み込んだ設計は、木の魅力を伝えるに十分な存在感を持つ。外装の木質化によって、林業関係者や設計者の意欲向上にもつながる。
閲覧先(連絡先)
Atelier KISHISHITA

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