2024年受賞
受賞
F-30-00401-2024-S(入賞5)

二方向に有効な長押補強―伝統木造建築の内外観を変えず床下に設置した長押で耐震補強を実現―

株式会社 竹中工務店(大阪府) / 宗教法人稱念寺 (奈良県) / 奈良県文化財保存事務所 (奈良県) / 大阪工業大学 (大阪府)


ソーシャルデザイン部門
技術・建材分野
技術/新たな構造・構法・工法の技術

内外観を変更せずに木造寺院の耐震補強を実現するため、床下だけで補強を完結できる「二方向に有効な長押補強」を開発した。既存の柱を傷めず、将来取り外すことができる構法であり、材料の入手や加工も容易な誰でも使える構法である。寺院をはじめ多くの伝統的木造建築物の耐震補強に水平展開可能な構法である。

評価のポイント

寺院の耐震補強の際に内観、外観に影響しない、床下で完結する伝統的な長押を応用した技術提案である。文化財等の保存に貢献するものであり、かつ特殊な材料などを必要としない点も普及のポイントだ。
閲覧・入手・技術提供の方法(連絡先)
●称念寺本堂における柱足下の長押補強の性能試験(文化財建造物構造実験データ集)
●二方向に有効な高耐力長押補強の実験的検証と耐震補強設計(日本建築学会構造系論文集第81巻724号,2016年6月)

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