2015年受賞
奨励賞 (審査委員長賞)
D-02-00718-2015(20)

木の内装と間接照明を組み合わせた寝室環境による睡眠の質改善効果と疲労軽減効果

住友林業株式会社(東京都)


ライフスタイルデザイン部門
調査・研究分野
調査・研究/木材利用の人への効果・効能に関する調査・研究

睡眠の質の悪化は心身の不調を引き起こし、日中の作業能率の低下(疲労)および生活の質(QOL)の低下をもたらすことから深刻な問題と捉えられている。本研究では、木の光学的特長(青色波長成分を多く吸収する)を活かす一手法として、木を間接照明の反射板として利用する方法に着目し、木の内装と間接照明を組み合わせた寝室環境による睡眠の質改善と疲労軽減効果について検討するため、健常成人男性を対象とした医学的試験を実施した。その結果、この組み合わせは、就寝前に適した副交感神経優位な状態へスムーズに移行させる寝室環境をつくり、上記の機能性を有することが示唆された。本研究の成果は八王子展示場の寝室仕様に反映し、展示場の来場者に光環境を体感してもらうことによって、「木の間接照明」による効果の紹介をしている。

評価のポイント

現代は睡眠障害の時代とも言われる。健康や生活の質の低下をもたらす、この現象を木の内装と間接照明を組み合わせた寝室環境から解決しようという意欲的な試みである。睡眠や疲労軽減と木の関連性の医学的なエビデンスは木の利用範囲を広めることにつながる。
仕様
戸建住宅向け寝室仕様「木の間接照明」
閲覧・入手・技術提供の方法(連絡先)
住友林業株式会社筑波研究所

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